第219話君だけ見せてあげる

エイドリアンは今朝と同じ白いワイシャツを着ていた。着替えに戻ったばかりなのだろう、襟元のボタンがいくつか外されており、鎖骨と引き締まった胸の筋肉が覗いていた。

その圧倒的なまでに整った顔立ちと相まって、それはどんな女性の理性をもうち砕く視覚的な暴力だった。

セリーナは腹を立てていたことなどたちまち忘れ、しどろもどろになった。「どうして……ちゃんとボタンを留めてから出てこなかったの……」

エイドリアンは冷ややかで傲慢な視線を彼女に向けたまま、何も答えなかった。

仕方なく、セリーナは手を伸ばして彼のはだけたシャツの襟元を合わせた。

そして、忠告するように付け加えた。「人前でこんな風に肌を...

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